2026年JAF全日本ダートトライアル選手権 第1戦「トライアル関西 in いなべ」ダイジェスト

開催日:2026年3月15日
会場:いなべモータースポーツランド
天候:晴れ
路面状況:ドライ

JAF全日本ダートトライアル選手権の2026シーズンが開幕。舞台は昨年に続き三重県・いなべモータースポーツランド。前年とは対照的に天候は晴れ、路面はドライコンディションとなり、各クラスともハイスピードかつ安定した走りが求められる一戦となった。路面グリップが高い一方でミスも出やすく、正確なライン取りとセッティングが勝敗を分ける展開となった。

PNE1クラス:小山健一がライバル意識?を力に勝利

昨年はPN2クラスに参戦していたが、古巣のPNE1クラスに戻ってきた一昨年のPNE1チャンピオン小山。小山は「いりえもんには負けたくない」という強い意識を持って挑み、接戦を制した。出発前日までミッションを下ろしたり余裕の勝利ではない中で競り勝った価値ある一勝となった。

PN1クラス:工藤清美が進化したパッケージで勝利!

工藤はドライバー自身の軽量化とショック仕様変更が奏功し、見事優勝。いなべでの初めての再車検を満喫した。直前に牡蠣に当たって救急車に乗るという過激なダイエットも功を奏したりと、コンディションを整えた成果が結果に直結した。マシンとドライバー両面での進化が光った。

PN2クラス:張間健太が冷静な戦略で完全勝利!

昨年のチャンピオン張間が圧巻の走りを披露。攻めるポイントと抑えるポイントを明確に分けた戦略がハマり、全ヒートを通して安定した速さを発揮。開幕戦から「完勝」と言える内容で昨年後半の勢いを本物へと昇華させた。今季のスタートでまずは本命としての存在感を示した。

PN3クラス:竹本幸広が圧倒的安定感で完勝!

公開練習はこのクラスに移籍してきた南ロードスターRFがトップと波乱の気配があったものの、決勝では竹本が抜群の安定感を発揮。ミスが頻発する難しい状況の中で両ヒートトップを記録し、他を寄せ付けない走りで完勝。今シーズンの中心的存在となることを印象づけた。今シーズンは誰が竹本を止められるのか注目したい。

Nクラス:岸山信行がニューパッケージでデビューウィン

昨年のチャンピオン岸山がエアロパフォーマンスパッケージ投入初戦で勝利。フードダクトやリヤスポイラーの効果によりマシンの安定性が大幅に向上し、アクセル全開率の向上がそのままタイムに直結したという。特にハイスピード区間での安心感が際立ち、今後のハイスピードコースでも注目の存在となりそうだ。

SA1クラス:一宮悠人が初出場優勝の快挙

このクラスは全日本初参戦の学生、一宮が優勝。1本目はミスで6位にとどまるも、2本目で完璧な組み立てと走りを見せ逆転勝利。本人は「リアガラスに推しの初音ミクを貼ってるお陰ですね。あれで気持ち的に1秒くらいタイム上がってます」と初音ミクへの感謝も忘れなかった。初出場での優勝というインパクトに加え、冷静な分析と修正力が光った。父親も近畿のトップドライバーだが、既に父を超えた今後が楽しみだ。

SA2クラス:松原実がライバル撃破で開幕勝利

昨年のチャンピオン岡本が移籍、浜が不出場とのことで混とんとした争いの中、今は地区戦メインで戦っている松原がライバル三浦陸を打ち破り勝利。「打倒三浦」を掲げて臨んだ一戦で結果を残した。一方、勝手にライバル呼ばわりされた三浦はギャップにやられるなど3位どまりだった。松原は近場の全日本しか出ないが2度目のいなべも出るであろうことから、今シーズンのタイトル争いの台風の目になりそうだ。

SCクラス:坂田一也が復活の勝利!

昨シーズン未勝利に終わった坂田が、初心に立ち返りチャレンジャーとして四輪駆動のスペシャリストたちに挑戦するぞ!という気持ちでトライ。見事な勝利を収めた。精神面のリセットと攻めの姿勢が結果に結びついた一戦となった。昨年のチャンピオン不在と、SA2から北村、岡本が移籍で益々わからないこのクラスも目が離せない。

D1クラス:大谷皇就が魅せる“D車らしさ”で勝利

異種格闘技戦とでもいうべきか、D2以上に個性的なマシンが集まるこのクラスは、大谷が勝利。大谷家のDNAであるセンターシート・リアミッドシップという個性的なマシンレイアウトを武器に、速さと魅せる走りを両立。「新たな伝説を作る」と語る今後の活躍にも期待がかかる。

D2クラス:田口勝彦が逆境を跳ね返す完璧な走り!

田口は事前テストでのトラブルや走行不足という不安を抱えたままの参戦。さらに1本目でリム落ちというアクシデントに見舞われるも、それが逆に集中力を高める結果となった。セットアップの改善とともに2本目で完璧な走りを披露し、見事な逆転勝利を飾った。「次回タカタは得意コースなので楽しみにしてます!」と今後も楽しみだ。

リザルト

ClassNameCarBest Time
PNE1 小山 健一 A DLベリティーMSスイフト1’21.872
PN1工藤 清美工藤ホンダDLワコーズフィット1’20.380
PN2張間 健太DLラブカWinmaXスイフト1’18.488
PN3竹本 幸広YH・KYB・スラパ・GR861’19.397
N岸山 信之BRIDE★DL★GRFヤリス1’14.057
SA1一宮 悠人502FAYH初音ミクスイフト1’18.678
SA2松原 実DLプロテック男義ランサー1’13.394
SC坂田 一也WinmaxDLGMSランサー1’12.594
D1大谷 皇就渡洋自動車ワコーズYHMR861’18.914
D2田口 勝彦HKSランサーエボリューション1’10.150

ご注意
本レポートおよび結果表はJDCEAが独自に取材・入手したもので、JAFの公式発表ではありません。内容に誤りや他の発表と異なる場合がありますので、参考資料としてご覧ください。