全日本ダートトライアル選手権 クラス区分

JAF全日本ダートトライアル選手権のクラス区分

JAF全日本ダートトライアル選手権では、車両の改造範囲や駆動方式、排気量に応じて複数のクラスが設定されています。これにより、プライベーター向けのクラスから、プロレベルのハイパフォーマンスマシンが争うクラスまで、幅広いカテゴリーで競技が行われます。


全日本ダートトライアル選手権のクラス区分一覧表

クラス内容
PNE1自動変速機付の車両で2輪駆動のP・PN・AE車両
PNE2自動変速機付の車両で4輪駆動のP・PN・AE車両
PN1気筒容積1600cc以下の2輪駆動のPN車両
PN2気筒容積1600ccを超える2輪駆動(FF)のPN車両
PN3気筒容積1600ccを超える2輪駆動(FR)のPN車両
NN車両
SA12輪駆動のSA・SAX 車両
SA24輪駆動のSA・SAX 車両
SCSC車両
D12輪駆動のD車両
D24輪駆動のD車両

1. PNEクラス

市販車に近い状態のAT車限定クラスです。ハイブリッドや電気自動車もこのクラスに区分されます。

クラス区分

  • PNE1:自動変速機付の車両で2輪駆動のP・PN・AE車両(スズキ・スイフトスポーツ、トヨタGR86、スバルBRZなど)
  • PNE2:自動変速機付の車両で4輪駆動のP・PN・AE車両(スバルWRX、トヨタGRヤリスなど)

2. PNクラス

市販車に近い状態の競技クラスで、改造範囲が最も制限されています。主にサスペンションやブレーキパッドの変更、最低限の安全装備の追加が許可されます。

クラス区分

  • PN1:1600cc以下の2輪駆動のPN車両(トヨタ・ヤリス、ホンダ・フィットなど)
  • PN2:1600ccを超える2輪駆動(FF)のPN車両(スズキ・スイフトスポーツなど)
  • PN3:1600ccを超える2輪駆動(FR)のPN車両(トヨタGR86、スバルBRZなど)

3. Nクラス

PNクラスよりも改造範囲が広がりますが、エンジンや駆動系の大幅な改造は禁止されます。市販車ベースの車両が対象で、足回りのチューニングが可能です。

クラス区分

  • N:N車両(三菱ランサーエボリューションなど)

4. SA・SAXクラス

Nクラスより改造範囲が広がり、エンジンチューニングや駆動系の変更が許可されます。より競技向けのセットアップが可能で、実力派ドライバーも多く参戦しています。

クラス区分

  • SA1:2輪駆動のSA・SAX車両(スズキ・スイフトスポーツなど)
  • SA2:4輪駆動のSA・SAX車両(三菱ランサーエボリューションなど)

5. SCクラス

改造範囲が最も広く、エンジン、駆動系、車体補強など大幅なチューニングが可能です。市販車ベースの車両のなかで最高峰のクラスです。

クラス区分

  • SC:SC車両

6. Dクラス

メーカーやチームが独自に開発した競技専用車両が出場しています。全日本選手権の最上位クラスで、プロレベルのドライバーたちが競います。

クラス区分

  • D1:2輪駆動のD車両
  • D2:4輪駆動のD車両

まとめ

ダートトライアルでは、車両の改造範囲だけでなく、駆動方式や排気量ごとのクラス分けもされており、同じクラス内でも異なる車種がしのぎを削ります。観戦する際には「どのクラスで、どんなマシンが走っているのか?」を知ると、より楽しめるでしょう!