2025年JAF全日本ダートトライアル選手権 第7戦「DIRT-SPRINT in INABE」ダイジェスト

開催日:2025年9月21日
会場:いなべモータースポーツランド
天候:晴れ
路面状況:ウエット→ドライ

2025年の全日本ダートトライアル選手権第7戦「DIRT-SPRINT in INABE」は、第1戦に引き続き三重県のいなべモータースポーツランドで開催された。全日本選手権シリーズとしては、真夏の8月は大会が行われなかったため、約1.5か月ぶりの開催となった。また、春のいなべの大会に比べてコース及びギャラリースペースも大きく改善された中、熱い戦いが繰り広げられた。

PNE1クラス 内藤、盤石の走りで2勝目を挙げる

7台出走のPNE1クラスは今年3度目の成立。これまで2戦はそれぞれウイナーが違うため、シリーズチャンピオン争いのターニングポイントとなるこのいなべの大会で、優勝を飾ったのは実力で一歩抜きんでている内藤だった。「1本目と2本目の路面が大きく変わる状況から、まるで2大会分を走った感じです。最近、思うようにクルマを動かせるようになってきたので、上手くコントロールして楽しく走れたと思います。」とクルマとの一体感を楽しめているようだ。

PN1クラス 南、チャンピオン争いに王手!

シリーズをここまでがっぷり四つに組んでいる昨年のチャンピオン飯島と若手南。ここは「勝因としてはとにかく自分の走りでギリギリを攻めて行くことが上手くいったと思います。」と自分の走りをしっかりして飯島をリード。「今シーズン3勝目とポイント的にもライバル選手(飯島選手)にプレッシャーをかける事が出来たと思います。チャンピオン争いは最終戦まで続いてますが、しっかりと自分の走りをして初のチャンピオンを獲りたいと思います!」と最終戦にもつれ込んだチャンピオン争いも楽しめている模様。

PN2クラス 張間が今季3勝目

PN2クラスは若手の張間と奈良がシリーズをリード、ベテラン佐藤卓が追う展開。誰もが落とせないこの大会を制したのは「7月の切谷内終了後から、車両の仕様変更や走り込みなど、いなべ・タカタで優勝するために取り組んできたことを十分に発揮できました。」と盤石な準備で挑んだ張間。「今回は右足を戻さない”気合”で勝てたと思います。タカタも”気合”で頑張ります!」と気合なら負けないはずの奈良を気合で上回り今季3勝目。チャンピオン争いを一歩リードした。

PN3クラス 竹本が完勝でシリーズを決める

20台出走のPN3クラス。熾烈なシリーズ争いをしている徳山が前日公開練習でなんと転倒クラッシュを喫する。メカニックの懸命な作業で決勝に復帰し、クラッシュさせたとは思えない好走を披露するが、後半戦で波に乗っている竹本が第1ヒート第2ヒートともベストタイムの完全優勝。『前戦から導入したGTウィングがターニングポイント。マシンの限界もドライビングの限界も引き上げてくれた』と、3年連続、4回目となるシリーズチャンピオンを決めた。

Nクラス 浦上がクラス移籍後初優勝

17台出走のNクラスはGRヤリス、GRヤリスDAT、エボX、エボIXなどが混走のクラス。悲願のチャンピオンに向けて勝ちたい岸山だったが、またもや2位。代わってトップに立ったのは今年PN3クラスから移籍してきた浦上GRヤリス。昨年のチャンピオン細木エボXはマシントラブルかタイムが伸びず、浦上の優勝が決まった。「棚ぼた感ありますが、久しぶりに鼻歌で帰れました!赤飯でも炊かんなんか!?」と超絶ご機嫌の一日となった。

SA1クラス キャサリンのスイフトATが2勝目!

19台出走のSA1クラスは、1本目から昨年のチャンピオン河石選手が転倒、優勝候補、FUAC倉持が転倒(しかし修復して出走、3位入賞!)ととても荒れたクラスとなった。そんな中、1本目トップに立ったのは若手渡辺シビック。しかし2本目「運転が下手になりました」と失速。ここでしっかりチャージしてきたのが葛西キャサリン伸彦スイフト。「大会前に走り込みができ良いセットアップが見つけれたこととタイヤ選択も迷わず自信を持って走れたこと、直前の奈良選手のアドバイスが勝ちに繋がっと思います。」と、狙い通りの勝ちをゲット。チャンピオン争いを最終戦に持ち越した。

SA2クラス FUACが2階級制覇。三浦ランサーがSA2クラス移籍後初優勝

SA2クラスも荒れた。1本目からマイケル・ティー選手が転倒、2本目には「チャンピオンを獲るにはここで勝つしかない!」と鬼の全開を見せた浜がコースアウトリタイア。そんな中でベストタイムを刻んだのがFUACの三浦陸。「大好きなコースなので何とかして勝つために、夏の間に何度も(6回!?)練習に通ってコース研究、足のセッティング出しを行った甲斐がありました。得意な平澤路面だったことも勝因だと思います。」と今回のコース整備に入った今庄の平澤社長への感謝しつつ、夏の間の努力が実った形となった。

SCクラス 目黒がチャンピオン確定

SCクラスは出走12台。そんな中で優勝したのは目黒。これまで6戦で4勝を挙げていたものの、チャンピオンはお預けだった。「クスコレーシングとなって3年目、GR YARISに乗っていろいろ苦労もありましたが、いなべで優勝して自力でチャンピオンを決めることができました。応援ありがとうございました。 最終戦、タカタも勝って満点チャンピオンを目指したいと思います。」とチャンピオンを決めてもさらなる高みを目指していた。

D1クラス 今季3勝目!パッション崎山

D1クラスは13台出走。このクラスは2駆縛りの異種格闘技戦のクラス。シーズン当初からその速さに注目されていたもののなかなか受理されなかったEP82スターレットがとうとう受理され俄然注目を浴びるクラスとなったが、1本目リードしたのは精力的にテストをこなしてきたFTOの山下。しかしそうはさせじとパッション崎山がスーパーラップを叩き出し優勝をかざった。「土曜に降った雨の影響で2本目勝負になることは明白だったので、あえて公開練習もキャンセルして本番2本目にタイムを出すことだけを考えて走りを組み立てていきました。今回の優勝でシリーズ争いでは優位に立つことができましたが、最終戦も気を抜かずに攻めていきます!」とチャンピオン争いはリードしたものの、気合を入れなおしていた。

D2クラス 今季5勝目!田口ランサー

D2クラスは8台出走とちょっと寂し目だが、少数精鋭のレベルの高い争いが繰り広げられた。そんな中優勝したのは既にチャンピオンを決めている田口ランサー。「前戦でチャンピオンを決めていますが勝っていないコースなので事前テストをして万全の状態で大会に挑みました。コースは事前テストの時よりギャップも少なく走り易くなっていたのでフロントヘビーなランサーにも良かったと思います。1本目からトップタイムだったので2本目も安心して走ることが出来たのが今回の優勝出来た要因だったと思います。次回のタカタは満点チャンプ目指して頑張ります!」とすべてのコースで勝つ!満点チャンプを獲る!!とより強いチャンピオンへの抱負を語っていた。

リザルト

ClassNameCarBest Time
PNE1内藤 聡アオイATSカヤバDLスイフト1’37.748
PN1南 優希DLスノコ藤大ミカサスイフト1’35.172
PN2張間 健太DLクスコWM・ラブカスイフト1’32.219
PN3竹本 幸広YH・KYB・スラパ・GR861’34.789
N浦上 真EXDHKサービスDLヤリス1’29.996
SA1葛西キャサリン伸彦YHATSGCSWIFTRSK1’33.790
SA2三浦 陸YHレプソル藤大ミカサランサー1’28.582
SC目黒 亮CUSCO DL GRヤリス1’26.095
D1パッション崎山DL☆ラブカ☆テインMRS1’31.712
D2田口 勝彦HKSランサーエボリューション1’25.747

ご注意
本レポートおよび結果表はJDCEAが独自に取材・入手したもので、JAFの公式発表ではありません。内容に誤りや他の発表と異なる場合がありますので、参考資料としてご覧ください。