2025年JAF全日本ダートトライアル選手権 第4戦「北海道ダートスペシャル in スナガワ」ダイジェスト

開催日:2025年5月25日
会場:オートスポーツランドスナガワ(北海道)
天候:雨
路面状況:ウエット

2025年の全日本ダートトライアル選手権も折り返しとなる第4戦を迎えた。第4戦「北海道ダートスペシャル in スナガワ」が北海道のオートスポーツランドスナガワで行われた。

土曜日の公開練習日は気持ちの良い晴れの日であったが、本選の行われる日曜日は予報通りの雨、路面はしっかりウエット路面となった。
そのせいもあり、各クラス1本目勝負となったが、各クラスで熱戦が繰り広げられた。

PNE1クラス スマッシュの山部スイフトが全日本初優勝

今回5台出走で久々の成立となったPNE1クラス。実質的にスマッシュの33スイフトATといりえもんのコルトラリアートVer.CVTの戦いとなった。そんな中、本人もびっくりという山部が快走を見せ、全日本初優勝を飾った。
が、ダブルエントリーの鈴木がなんと2本目に転倒するというおまけつきとなった。

PN1クラス 北海道若手筆頭、大場フィットが全日本初優勝

13台出走のPN1クラス。車両価格も比較的手ごろなクラスなこともあり、若手とベテランの戦いとなった。そんな中、今年はできるだけ全日本に出たいという大場が一本目にエア調整を忘れて高いエアで走ったのが功を奏したのか、ブッチギリ。全日本初優勝を飾った。
そのほか、3位の工藤以外は上位は北海道勢で占められた。

PN2クラス 北海道の若手、張間が今季2勝目

14台出走のPN2クラス。このクラスはZC33Sスイフトのワンメイクとなっているが、このところ好調の張間が一本目にベストを奪い、そのまま一本目のタイムで優勝となった。
2位以下には星野、柴田、MCタマーと北海道勢が並び、ある意味コンディションの難しさを表す一戦となった。

PN3クラス チャンピオン竹本、今季初優勝

14台出走のPN3クラス。このクラスは86/GR86/新旧BRZでの戦いとなる。そんな中、前日は徳山にぶっちぎられていた竹本が一本目快走を見せトップに立つと、そのタイムで優勝を確定した。竹本は今季初勝利を挙げ、これでシリーズは徳山と竹本が頭一歩リードする形となった。

Nクラス 北海道の若大将ケンシローが今季2勝目

16台出走のNクラス。北海道が地元の宝田ケンシローが一本目にしっかりタイムを出してそのまま優勝。高校の後輩PN1の大場も一緒に優勝して嬉しい!が、同じく高校の後輩のPN3徳山が優勝できなかったのが残念、と余裕のコメント。宝田は今季2勝目でシリーズリーダーとなった。

SA1クラス チャンピオン河石が2連勝

17台出走のSA1クラス。シリーズリーダーの渡辺が北海道は欠場の中、優勝したのはチャンピオン河石。河石は前戦丸和に続き2連勝しシリーズリーダーに立った。河石は20年以上全日本の北海道に来ているが、なんと初めてスナガワで勝つことができた、と喜びを爆発させていた。

SA2クラス チャンピオン岡本が今季2勝目

13台出走のSA2クラス。一本目、史上最年少優勝記録をもつ北海道の笠原がトップに立つも、チャンピオン岡本(ちなみに九州)がそのタイムをサクっと破って優勝。今季2勝目を挙げ、南北戦争は南の勝利となった。

SCクラス クスコGRヤリスの目黒が2連勝

12台出走のSCクラス。SCクラスから先、ナンバー無改造車は北海道にはいないため、基本的に道外の選手で争われる。そんななかトップになったのは目黒。昨年までなかなか調子が出なかったが今年はこれで2連勝、シリーズリーダーに立った。クルマの信頼性が上がり十分にテストをこなしてきた結果だそう。

D1クラス 魔改造MR-Sパッション崎山が今季初優勝

10台出走のD1クラス。安定した速さを誇るチャンピオン山崎が今季は2位しか取れていない中、今回ベストを奪ったのは自作のミッドシップ魔改造マシンMR-S(MR-Sボディ+EJ20T)を駆るパッション崎山選手。圧倒的なトラクション性能でウエット路面を制し、今季初、このマシンでも初の優勝を飾った。ちなみにチャンピオン山崎選手はまた2位。

D2クラス HKSランサー田口が3連勝でシリーズチャンピオンに大手

10台出走のD2クラス。今季はHKSランサーの田口が圧倒的強さを見せており、北海道もブッチギリのタイムで優勝、3連勝をかざった。乗りやすいマシンに仕立ててきたとは言うものの、周りのマシンもセットアップを進めており、誰が田口を破るのかに注目が集まる。
田口はあと1勝でチャンピオン確定となる。

リザルト

ClassNameCarBest Time
PNE1山部 恭裕スマッシュ WM ATスイフト1’24.615
PN1大場 元貴ルート6・Pガレ・フィット1’23.572
PN2張間 健太DLクスコWM・ラブカスイフト1’23.555
PN3竹本 幸広YH・KYB・スラパ・GR861’25.899
N宝田ケンシローYHオクヤマFT小松GRヤリス1’18.056
SA1河石 潤モンスタースポーツDLスイフト1’25.467
SA2岡本 泰成DLアルテックおかつねランサー1’16.683
SC目黒 亮CUSCO DL GRヤリス1’16.157
D1パッション崎山DL☆ラブカ☆テインMRS1’22.563
D2田口 勝彦HKSランサーエボリューション1’14.493

ご注意
本レポートおよび結果表はJDCEAが独自に取材・入手したもので、JAFの公式発表ではありません。内容に誤りや他の発表と異なる場合がありますので、参考資料としてご覧ください。